しっとりした音

生徒のコンクールに行って

後ろの方の席に座った

「ん？？？？
　　なんや・・・この子・・・

　音きたないなぁ～

　絶対に予選通過しないだろうなぁ・・・」

そして次の子

「なんやぁ～～？

　この子も高音がきたないなぁ・・・」

っと思ったら
補聴器つけたままだった・・・

補聴器外すと

はるかかなたで
小さ～～～～～～くピアノが鳴っている。

わかりきった事なのに
一瞬

「うわっ・・・
　私ってこんなに耳悪かったんや・・・」

っと落ち込む。

っで
前の席に移動すると

スタインウェイのピアノの
なんと柔らかいまろやかなきれいなピアノの音が鳴っているではないか・・・

この音
補聴器でなぜ再現できないんだろう・・・

どうしたらこんなしっとりした音が作れるんだろう・・・

今度
補聴器外来にいったら

ちょっと言語聴覚士の人に言うてみよう

「もうちょっと湿った音にしてください！

　しっとりしたまろやかな音に・・・」

話つうじるかなぁ・・

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